Friday, October 9, 2009

Give It 2 Me<愛をください>

夏から秋へ

ベルベットのような手触りの深い秋

煌びやかに黄金色の衣服を纏いながら歌う自然のアレンジ

移ろいやすい季節の彩りは儚い夢と重なってわたしの心も揺れる

祖母から母へ 母からわたしへ贈られた

ダイヤを散りばめた十字架のネックレスを首にかけると

変わらない母の愛の深さに瞼のなかが水で溢れた

                                    

美しい不変の名曲をあなたのために捧げます

 

どんな夢を見たのか、暗闇のなかでしばらく考えていました。

でも思い出せませんでした。

十分な睡眠を確保しようと、ベッドのタイマー&スリープ・プログラムを<ディープ&ドリーミー>にセットしていたのにと思いながら、まだどこかに疲れを引きずるような重さが体の芯に感じられたのです。

ベッドに座ったまま顔を上げると待っていたかのように淡い光が差し込み、声が響きました。

「グッドモーニン!ご機嫌はいかが?よく眠れました?」

落ち着いた40代の女の声。

もちろんわたしが希望したの。オプションサービスの定番だけど昔の女優さんの声だったわ。

ハンサムボーイかどっちにするか迷った挙句に決めたのよ。

「ありがとう、今何時なの?」

「7時12分。きょうのお天気もお知らせしましょうか?」

「えェ~コメントはいいわ」

「台風が上陸するのね」

「そうです。きょうは一日強風。雨はきのうからずっと降り続いています。豪雨になる可能性は50パーセント。ゲリラっていう厄介な、予測不能な攻撃を仕掛けてくるやつです」

どこか人間的なイントネーションと言い回しが感じられて笑いがこみ上げてくる。

学習するんだそうよ。つまりコンピューターも主人に似るっていうわけ。

「それで?」

「きょうは外出を控えたほうがグッド!」

「なるほど、賢い選択ね」

汎用ハウス・コンピューターとの会話は楽しいようで楽しくなかった。

結局、コンピューターはコンピューターよ。いくら学習しても命を与えられるわけではない。知性と感情の有機体になるわけではない。ただの優れたデジタルマシンよ!

この部屋に入居してから半年。

コンピューターは成長し、わたしの思考特徴や癖、生活スタイルを理解し、その複雑な演算方法で結論を導き予測し、適切にアドバイスするようになりました。

人間特有のアンビバレントな感情にさえ、不安な口ぶりながら同意し反対し共感するようになりました。わたしの寂しさに対し慰めの言葉をかけ、悟りを得た者のように沈黙し、ドライに笑ったり、子供のようにはしゃいだり、恥かしいような愛情の言葉を言ったりするのです。

彼女の口癖は「わたしのセキュリティーは10の1億乗分の1の確率でデンジャラスな不遜因子を排除します。フレキシビリティーに優れた設計はパーソナルな通信に最適です。それにハイクラスなデモンストレーションはお得意のスキルですわ」64ビットのデュアル・ツインブリッジマシンはメモリーが150ギガの高性能ロボットです。

そしていつもわたしは言うのです。

「どんなプロバビリティーなのか想像もつかない。任せるわ」

でも所詮コンピューターという、エレクトリックな血管を持ったマニュファクチャー・プロダクツなのだと、彼女の努力に報いることなく非情な烙印を押してしまうのです。

わたしの話し相手になってくれるのは彼女よりいないのだから、もっと親しくなり、優しくするべきだわと自らに言い聞かせました。

いつものことだけど、孤独がさざなみのように静かに起き、心に冷たい肌触りの不安をかき立てるのです。

信濃川の川縁に建つビルの25階から見る風景はあまり好きではありません。

窓辺に座りながら外を眺めていると雨がポツリポツリと降っていました。

冷たい窓ガラスに頬をつけて眼下を見下ろしました。思ったより風はなく静かな朝です。そう、何も変わらない。きのうと同じ。

いつもと変わらないモーニング・ヴューに何かを期待している自分がいる。変化は簡単に訪れないことをよく知っていながら、単調な日々に目的も、しいては生き方も雨のなかの蝶のように羽根を濡らし飛び立てないでいるんだわ。

「ドナウ」

ガラスを息で曇らせながらつぶやく。ウィーン・フィルハーモニーの美しきワルツ。

ヨハン・シュトラウスⅡ世の<美しく青きドナウ>は、ウィーンの母なる大河ドナウへの賛美を通し祖国愛を表現したものだという。ホルンが静かに主題旋律を奏で、次第に華やかなワルツに。

昔はきっと良い時代だったのだと夢見るような憧れが湧いてきます。

<沈んだわたしの気持ちも軽やかなワルツのように鼓舞してほしい>

<Herbert von Karajan conducts : The Blue Danube Waltz>

http://www.youtube.com/watch?v=VTqlLKBKFhg 

毎朝の変わらないセレモニーのような自分を省みる時間。

当然のこと、部屋を見渡すと昨日となんら変わらない佇まいがあります。

2LDKの20平方ほどのリビングは一人暮らしには広過ぎるように思えます。

母が弾いていた古いタイプのエレクトリック・ピアノ。どこか1音、キーが狂っています。

カウチと小さなガラステーブル。

これも古びたチェスト。骨董品屋さんから値切って買いました。

ダイヤが散りばめられた十字架のネックレスは弱い不思議な光を放ち、何か特別なエネルギーに満たされていると感じるのはスピリチュアルな心の所為なのでしょうか?

わたしの魂にも、光を!安らぎを!

 

今週はフルスロットル、フルスイングのハイスコアー必至の激闘編でございました。

Reikoコンパニオンもご指名が多いものでスケジュール管理が大変。

ストレスも急アップし赤信号が点滅  フラストレーションに笑顔も消えてお肌もカサカサだったので、きのうは帰りに<思いっきりショッピング>を楽しみました。

ハッタリとどうでもよいようなおしゃべりでポイントを稼いでいるわたしも、こんなときは体力が欲しいと思ってしまいますね。

エステサロンへ行って癒しの女王様ラブラブマッサージという方法もあるのですが億劫です。ベーシックなわたしは男性諸氏が想像するよりはるかに弱いのです。気にかけてくださる方もいませんねチェッ

コメントもない閑散としたロックショー・ブログは娘が独り言を呟いているだけ。青春ロック道は平坦ではないぜ。

同志よ!

革命の日々を目指せ!

安定を求める心こそ敵だ。

とかなんとか言って、自分で自分を鼓舞しているんです。

ビートルズが挑戦したように、わたしも同じように道を開いていきたいと思うし、停滞してはダメ。と思っても最近、時計が止まったように創造力がうんともすんとも音がしないのは、わたしの泉が枯れたのか、何も感じない自分がいたりする。悲しい...!

<運命とは、最もふさわしい場所へと貴方の魂を運ぶのだ>

シェイクスピアの言葉です。わたしにふさわしい場所はどこだ?

<Madonna : Sorry> http://www.youtube.com/watch?v=yMXZbptfRrw

<Madonna : Celebration>http://www.youtube.com/watch?v=z70UShdaCHI

<Madonna : Frozen>  http://www.youtube.com/watch?v=m6SDMCLN5oM

<Madonna, Rihanna, Justin : Give It 2 Me>http://www.youtube.com/watch?v=KQm657nvKoQ

<KATY PERRY : Hot’n'Cold>http://www.youtube.com/watch?v=y-LhyAVzDBI

<Taylor Swift : You Belong With Me>http://www.youtube.com/watch?v=5AHzIq_n-DQ

<Trisha Yearwood : A Perfect Love>http://www.youtube.com/watch?v=T0s1XpZFL-w

 

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